荻野僚介|腕が当たったから窓を開けた

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荻野僚介

腕が当たったので窓を開けた

OGINO Ryosuke

My arm touched the window, so I opened it.

2012年6月2日(土)〜2012年6月30日(土)

オープニング・レセプション:2012年6月2日(土)18:00-20:00

トークイベント「荻野僚介の絵を語り尽くす夕べ」を開催します!

*このイベントは終了いたしました。沢山のご来場に心よりお礼申し上げます。

これまでの活動を振り返りつつ、旧知の友人たちが作家を囲み、それぞれの視点から荻野僚介とその作品について語ります。ぜひお気軽にご参加ください。

日時:6月22日(金)19時〜/料金:無料、申し込み不要

出演:菊地敦己

アートディレクター/グラフィックデザイナー。1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻科中退。2000年ブルーマーク設立、2011年解散。同年、個人事務所設立。美術館やファッションブランドのデザイン計画、アートブック、プロダクトデザイン、展覧会企画など、幅広い分野で活動。主な受賞にJAGDA新人賞、東京ADC賞、ニューヨークTDC賞など。作品集に『PLAY』がある。http://atsukikikuchi.com/

小林晴夫

blanClassディレクター/アーティスト。1968年神奈川県生まれ。1992年より現代美術の私塾、Bゼミ Schooling Systemの運営に参加。2001年、Bゼミ Learning Systemに改名、所長に就任(2004年から休業)。現在はディレクターとしてblanClassを運営。若手から大御所まで、ジャンルを問わないさまざまな表現を発信。ドローイング、ヴィデオ、インスタレーションなどの作品発表も行う。http://blanclass.com

眞島 竜男

現代美術作家。1970年東京生まれ。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ美術科卒業。1997~2000年、スタジオ食堂に参加。2000~2004年、BゼミLearning Systemにて専任講師を勤める。1994年、水戸芸術館クリテリオムで発表した“ビーナスの天麩羅”で注目を集める。写真、ヴィデオ、テキスト、パフォーマンスなど、多ジャンルで作品を展開。現在、東京と別府を拠点に活動。http://www.taronasugallery.com/art/tatsuo_majima/work.html

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スプラウト・キュレーションでは6 月2日より、荻野僚介による個展「腕が当たったから窓を開けた」を開催いたします。<br><br>

ペインター荻野僚介は1970 年生まれ。筆致や濃淡など、一切の主体の痕跡を消去するかのようなクールな抽象色面は、それでいて、あえて具象に裏返ってみせたり、そのペインタリーな振る舞いの中には、時にユーモラスなスリルを孕みつつ、独得な絵画空間を構成しています。

美大出身ではなく、いわゆる後発のアーティストですが、物語性やファンタジー、また美術史のコンテクストの引用と脱構築を繰り返すアート・ゲームに阿らないそのアティチュードは、これまで徹底して貫かれています。現在世界的に評価が高まる〈具体〉や〈もの派〉など「日本の戦後美術」。その評価の眼差しが、決して多文化主義的な差異ではなく、何者にも阿らない孤高の精神性に向けられているとすれば、荻野こそがそうした精神性の真の継承者なのかもしれません。荻野僚介はその意味でも今改めて注目すべき作家と言えるでしょう。

今回の個展では、昨年から新たに取り組み始めた、ドリッピングのシリーズを含む新作を中心に発表いたします。この機会にぜひご高覧ください。

作家ウェブサイト:http://oginoryosuke.com/

SPROUT Curation is delighted to announce OGINO Ryosuke’s solo exhibition “My arm touched the window, so I opened it”, on view from June 2 to June 30, 2012.

Born in 1970, the abstract color field of his paintings, which erased every trace of blush (=subject), composes an unique pictorial space, conceiving humorous thrill to nearly turn over to the Figurative.

Even if he had no formal training in art and started his career as an artist lately, Ogino’s unflattering attitude toward narratives, fantasy or context-games, has been firmly running through his creation.

If the recent reevaluation for Japanese Postwar art such as the Gutai<em> </em>group and Mono-ha, which is recently appearing to the international art world, comes from its tough spirit, Ogino must be a remarkable artist today as a true successor of the spirit.

The exhibition will present a range of paintings, consisting mostly of the new works such as dripping series made in 2011.

Artist's website:http://oginoryosuke.com/